副業や本業としてチャットレディを始めたけれど、「確定申告って必要?」「いくら稼いだら申告するの?」と不安に思っていませんか?
実は、確定申告が必要かどうかはそれぞれの所得によって異なります。また、本業・副業の違いによっても条件が変わります。
こちらの記事では、チャットレディが確定申告をする必要があるかどうかを、初心者の方でもわかりやすくチェックできるように解説します!
確定申告シーズンに備えて、収入の計画をしっかり立てていきましょう。
※記事の内容は2025年7月時点での情報をもとに作成しています
これだけは押さえておこう!確定申告の基礎知識

何のために申告するの?
「確定申告」というとなんとなく面倒なイメージがあるかもしれません。
確定申告とは、国に「この1年、これだけ稼ぎました」「これだけ経費がかかりました」「税金はこれだけです」と報告するイベントです。

国に報告することで何のメリットがあるの?
いったい何のために確定申告を行うのでしょうか?
確定申告を行う目的は、実は自分自身のためでもあります。
確定申告をすることで得られるメリットは以下の通りです。
- 多めに納めた税金が返ってくる可能性がある
- 住民税や健康保険料を多く払わずに済む
- 家や車のローン審査が有利になる

このように、正しく申告することで、不要な支払いをせずに済んだり、信用を得られるようになります。
申告しないとどうなる?
納税は国民の3大義務です。
もし、税金を納める義務があるにも関わらず申告をしなかった場合、ペナルティが加算されます。
本来納める税金よりも高く支払わなければいけなくなるのです。
例えば、期限内に申告しなかった場合は無申告加算税というものが加算されます。
また、虚位の申告をした場合に加算される重加算税、滞納すると財産差押となります。
「面倒だから」という理由で放置すると大変なことになります。
チャットレディとして働く際は必ず確定申告を期限内に済ませるようにしましょう。
万が一忘れてしまった場合は、判明したらすぐに申告すれば加算税は少なく押さえられるので、焦らずに手続きを進めましょう。
確定申告については、店舗のスタッフに相談もできますし、税理士さんに頼むことも可能です!
確定申告で申告する「所得」とは?
確定申告では毎年1月1日〜12月31日の1年間で生じた所得=年間所得の金額を計算します。
収入(お仕事でもらう報酬)ー 経費(お仕事にかかった化粧品代など)= 所得
例えば、チャットピアで月6万円の収入を得ていて、年間でかかった経費が10万円とします。
収入は1年間で6✕12ヶ月=72万円のため、所得は72万円ー10万円=62万円です。
このように計算した所得に応じて、支払う所得税が決まる仕組みとなっています。
所得が一定の金額ラインを超えると、所得税を払う必要がある=確定申告をする必要が出てきます。
では、確定申告をする必要がある金額ラインとはどのくらいでしょうか?
それは、働き方によって異なります。それぞれ紹介していきますので、貴女はどちらに当てはまるか見ていきましょう。
専業チャットレディの確定申告ライン

チャットレディを本業としている場合は年間所得が48万円を超えると確定申告が必要です。
前項で挙げた算出例では所得が62万円でしたが、48万円を超えてしまっているため、確定申告をすることになります。

なんで58万円なの?

それは、「基礎控除」が58万円だからです。
一定の所得以下のすべての納税者が適用できる控除です。
生活に必要なお金まで税負担が生じないように設定されています。
現在の基礎控除は48万円に設定されており、48万円までは所得税がかからない仕組みとなっています。
扶養に入っている専業チャットレディの場合

旦那さんの扶養に入っている場合も同じ?

そうです!扶養に入っている場合も、所得が48万円を超えたら確定申告は必要です。
また、旦那さんは48万円までは配偶者控除というものを利用でき、48万円を超えてしまったとしても、一定の所得までは配偶者特別控除が利用できます。
反対に旦那さんを扶養に入れる側の場合ですと、自身に配偶者控除を適用できる可能性があります。
配偶者控除について詳しくは国税庁「No.1191 配偶者控除」ページをご参考ください。
副業チャットレディの確定申告ライン

チャットレディを副業としている場合は、本業がどんなものかによって、確定申告が必要な所得金額ラインが異なります。
1.本業が会社員やアルバイトの場合(給与所得)
・・・チャットレディの所得だけで20万円を超えると申告が必要
2.本業が自営業や個人事業主の場合(事業所得)
・・・本業と合わせて所得が48万円超えると申告が必要
チャットレディを副業にする多くの方が、本業は会社に属し会社員やアルバイトとして働いているかと思います。
その場合、年末調整という形で会社が代わりに確定申告をしてくれています。
ですが、副業が20万円超えて稼いだときなどは、年末調整とは別に確定申告をする必要が出てきます。
会社員やアルバイトで働くひとのことを給与所得者と位置付けされています。
給与所得者が確定申告が必要となる条件は、副業以外にもいくつかあります。
自分に当てはまるかどうか、国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」ページにて一度確認してみましょう!
一方、本業が自営業や個人事業主の場合は、チャットレディと同じ事業所得という区分となります。
そのため、基礎控除の48万円までは所得税がかからず申告も不要です。
しかし、本業と副業を合わせて48万円を超えてしまうと、申告し所得税を支払う義務が発生します。
副業を本業の会社にバレたくないときはどうすればよい?

本業にバレないようにするには、20万円以内で稼いでればいいってこと?

いいえ、20万円以下でもバレてしまう可能性があるのです!
確定申告とは所得税の申告ですが、確定申告をしない場合は住民税の申告を別途行う必要があります。
年末調整や確定申告をしている、もしくはする予定の場合は住民税の申告は不要です。
通常ですと、住民税は会社がお給料から天引きする形で精算してくれています。
そのため、住民税が副業分増えてしまい、会社にバレてしまうことがあるのです。

住民税でバレちゃうの!?
会社に副業がバレないようにする方法はないってこと…?

住民税の支払い方法を変更することで、会社バレを予防できます!
住民税の支払い方法を変更する具体的な方法としては、申告時に支払い方法の欄を自分で納付する「普通徴収」に変えます。
通常は「特別徴収」となっており、会社がまとめて貴女の住民税を納付しています。
これを「普通徴収」に変えることで、会社には本業の分のみの住民税が徴収されるため、副業がバレることを防げます。

自治体によっては「普通徴収」に切り替えができないケースもあるので、事前に納付する自治体に確認してみましょう!
まとめ

確定申告が必要かどうかは、年間の所得額や働き方(専業か副業か)によって異なります。
チャットレディの報酬は、会社員やアルバイトの「給与所得」ではなく、個人で得た収入(=事業所得または雑所得)として扱われるのが一般的です。
そのため、確定申告が必要になる可能性が高く、税金のルールを正しく理解しておくことが大切です。
また、個人事業主として活動する場合、経費をしっかり計上することで節税効果が期待できるほか、配偶者控除・医療費控除など各種控除を上手に活用することで負担を軽減することも可能です。
無理なく続けるためにも、自分に合った申告方法を選び、賢く対策していきましょう。
※記事の内容は2025年7月時点での情報をもとに作成しています